ラフマニノフ [音楽]
ロシアの作曲家 セルゲイ・ラフマニノフ の小品に ヴォカリーズ があります。
ヴォカリーズとは、歌詞の無い母音のみで歌われる曲の事ですが、
ヴォカリーズといえば、ラフマニノフのものを指すほど有名です。
歌曲ですが、ピアノ伴奏でバイオリンやチェロなどでもよく演奏されるようです。
ロマンチックなメロディがとても心に染みます。
私の大好きの曲のひとつです。
ところで、まだ子どもが小さいときにTVで見たアニメのアンパンマンのキャラクターで
メロンパンナちゃんが登場するときにこのヴォカリーズが使われていたような記憶があります。
ずいぶん古い話なので全くの記憶違い、あるいは、間違いかも知れません。
<おっ、ヴォカリーズ?>と思ったような・・・
間違いだったら、ゴメンナサイ
ヴォカリーズの演奏はYoutubeにもたくさん出ています。
例えば、これ ↓
http://www.youtube.com/watch?v=h7UZhorAki4
ラフマニノフの作品では他にピアノ協奏曲の第二番が好きだなあ
これもとてもロマンチックな作品で、映画音楽にも使われていたようです。
- アーティスト: アシュケナージ(ウラジミール), アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団, ハイティンク(ベルナルト), ラフマニノフ
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1995/04/21
- メディア: CD
- アーティスト: オムニバス(クラシック), トロイツカヤ(ナタリア), クラウセ(トム), リヒテル(スヴャトスラフ), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, アシュケナージ(ウラディーミル), ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団, ロンドン交響楽団, マゼール(ロリン), ヴィスロツキ(スタニスラフ), ラフマニノフ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2005/03/23
- メディア: CD
さいころ [音楽]
今日はいつもお世話になっている音楽仲間のお宅のにゃんこちゃんです。
頭の模様から「さいころ」と名づけられました。
さいころちゃんのお宅で月に一度の音楽三昧の日(日曜日が多いかな?)
その日のメンバーで出来る曲を楽しみます。(全くの自由出席で来られる人だけ出席)
何にでも興味津々の「さいころ」は合奏中にも動く弓にじゃれる・じゃれる・・・
「これ! さいころちゃん」
「演奏できないよ~」
「はあ~い、ちょっと休憩・・・」
実はそうでなくても休憩、演奏よりもお茶とおしゃべりの時間の方が長いのです。
楽器を弾かないで、聞くだけの人もいらっしゃいます。
お茶に参加するだけでも立派なメンバーなのです。
おやつ バリバリ 「ペチャクチャ・・・」
コーヒー がぶがぶ 「ペチャクチャ・・・」
いえいえ、そんな、はしたない事はございません。
もっとお上品でございます・・・ (ホント?)
カノン [音楽]
清少納言も枕草子で言ってるように、やはり秋は夕暮れが一番!
どこだったか忘れたのですが大学のオーケストラの応援にエキストラとして行った時のことです。
事前に楽譜はいただいていたのですが、アンコールの曲だけは演奏会の当日だったような・・・
「これがアンコールの曲です。」と言って渡されたコントラバスの楽譜です。
(当時は手書きでしたが)
<え、これだけ?なんだ、こりゃ??>
<み、短い・・・>
「リピートを延々と繰り返して、最後だけのばして下さい。最後は何となく分かりますから。」
「あ、はい・・・」
リハーサルをやると本当になんとなくわかりました。
つまり、低音パートは2小節をただただ最後まで繰り返すだけなのです。
これが初めてのパッへルベルの「カノン」との出会いでした。
メロディはとても綺麗で、聞けば<あ~、これか>と分かると思います。
CMでも結構使われているようです。
Youtubeにもたくさんアップされているようです。
たとえば、
http://www.youtube.com/watch?v=5Z9bbYPNBRI
私の好きな曲のひとつです。
以来、今もアンサンブルで時々楽しんでいますが、ちゃんとした?楽譜でやるときもあれば
そうでないときも・・・
- アーティスト: アルビノーニ, パッヘルベル, ボッケリーニ, ハイドン, バッハ, ヴィヴァルディ, イ・ムジチ合奏団, ニコレ(オーレル), ストラーノ(フランチェスコ), ホリガー(ハインツ), カルミレッリ(ピーナ)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2005/06/22
- メディア: CD
四季2006 [音楽]
春:
眼光のときに鋭き仔猫かな (つかさ)
夏:
鰹船吃水深く戻り来し (つかさ)
秋:
コスモスの風より先に揺れにけり (つかさ)
冬:
買物は即座に決めし福袋 (つかさ)
私の友人の作曲で、四季2006です。
俳句は作曲された友人のお父様(つかさ様)の作品です。
2006年度の中からそれぞれの季節の句を4句。
先日、「コスモス」だけを紹介しましたが、組曲になっていて、
それぞれ俳句を歌詞にして歌う歌曲に仕立てられています。
四季の味わいが感じられます。
4曲作り終えて、またまたインスピレーションを得て作曲されたという1曲「サーカス」
これは、俳句はありません。シューマンのピアノ曲を聞いていてひらめいたそうですが
どうしてそんなに次から次へと、イメージが湧いてくるのでしょうか?
サーカス
シオンとコスモス [音楽]
シオンの花
ひょろ~と長ーい茎のてっぺんにたくさん花をつけました。
蜂さんやら何やら・・・
こんな小さなところにも、自然の営みがあります。
作曲を趣味にしている私の友人のお父様は俳句をたしなまれているそうです。
お父様の作品に彼が曲をつけるという、親子2代の創作活動を見せていただきました。
その中のひとつ・・・
「コスモス」
コスモスの風より先に揺れにけり (つかさ)
この俳句に曲をつけるとこうなるそうです。
彼の言葉によると、「最後に一陣の風が起こり、コスモスを大きく揺らします」とのこと。
華奢なコスモスがゆらゆらと揺れる様子が目に浮かびます。
禿山の一夜 [音楽]
門扉が邪魔!!
近くのトイプードルさんとご対面・・・
昨日も書きましたが、私がコントラバスを始めて間もない頃、
別の機会の演奏会「なんとか?音楽祭」(名前を忘れてしまいました)で、
「禿山の一夜」を演奏しました。
このときの鐘はどうだったのか、あまり印象にないのですが、
多くの団体が一曲ずつ演奏する音楽祭での出来事です。
司会者が「次は禿山の一夜です」と言うアナウンスがあると、
観客が爆笑したのです???
実はチェロのトップのおじさんは、頭が「禿山」だったのです・・・
(一番目立ってた)
しかもアシスタントの方が彼に「気にしたらあかんよ」なんていったものですから。
でも、おじさんニコニコしてた。
その演奏会からしばらく、みんなから親しみを込めて「禿山さん」と呼ばれていたのです。
その人の良い「禿山」のおじさん、今、どうしてるかな?
元気にチェロを弾かれているんでしょうか?
りんごだぁ! [音楽]
先日の蓼科旅行で、知り合いの息子さんが営んでおられる「りんご園」に立ち寄りました。
もぎたてのりんごは最高です。おいしかったぁ~
これは「つがる」という品種だそうです。
ロシアの作曲家、ムソルグスキーの作品に「禿山(はげやま)の一夜」というのがあります。
禿山で魔物が饗宴を繰り広げる様子を描いた曲です。
最後に教会の鐘が「カーン・カーン・・・・」と鳴って、夜が明けるのですが、
その鐘をめぐってのお話。
アマチュアオーケストラに入っていた頃、「禿山の一夜」をやることになりました。
曲の後半に「鐘」が出てくるのですが、出来て間もない楽団に高価な鐘などあるはずがないのです。
この曲に出てくるのは確かD(レ)の音だけだったので、誰かが鉄パイプ?みたいなのを切って
「鐘」の代用にしたのでした。
「コーン・コーン」
あんまり良い音ではないのですが、無いよりはマシなので
それで、本番を迎えたのです。
「おい、これたたく場所で音程が違うぞ!」
「ここ!ここ!」
一人が、鐘をつるして (どういうわけだか忘れたのですが、手で持っていたのです)
もう一人がたたく役。
コーン・・・コーン・・・コーン・・・
鐘が鳴る回数は半端じゃない。
しかもテンポはゆっくり・・・
だんだんと鉄パイプを持っている腕がプルプルしてきているのをじっと見ながら、
(頼む、最後までもってくれ・・・)と思いつつ、
コントラバスはピチカートでボンとDの音をはじいたのでした。
英雄的 [音楽]
京都 花見小路通にて
2000年に発想され、「英雄的」と副題がついた金管三重奏の一曲・・・
いつもの友人が、「私(こんとらばっそ)の好みだから」と本日送ってきてくれた小品です。
(高校時代、彼はトロンボーン、私はチューバと、共に低音楽器をしていました。)
低音の金管楽器が活躍する、短いながら、「英雄的」というのにふさわしい品格がある一曲です。
「英雄的」といえば、今日 木村拓哉さん主演の「HERO」が、今日から公開。
うちの奥さん、「是非、見に行きたい!」とのこと
脇役も味のある人たちばかりだし
一緒に見に行ってもいいかも知れない・・・
ペールギュント [音楽]
頭隠して・・・
こころ、いくら頑張っても、それ以上入らないよ!
今年没後百年を迎えたグリーグの代表作に「ペールギュント」があります。
イプセンの戯曲にグリーグが曲をつけたものです。
あらすじを少し読んでみたのですが、とんでもない「波乱万丈」の人生を送っているのですね、
「ペールギュント」という人物は・・・
音楽は、組曲一番・二番としてまとめられています。
なかでも、哀愁漂う「ソルヴェイグの歌」は、私のお気に入りの一曲です。
これは、バイオリンなどの楽器で聴くより、きれいなソプラノの歌声で聴きたいですね。
グリーグ [音楽]
猛虎をペロペロ・・・
調子良いね!
頑張れ! 阪神タイガース
今日は、ノルウエーの作曲家 グリーグ の没後100年にあたります。
グリーグの曲としては、ピアノ協奏曲がいちばん有名かな?
アマチュアのオーケストラに所属していたときに、いわゆる音楽家の卵さんたち、
音大生や音大卒業生のソロの伴奏をオーケストラでよくしたものです。
ティンパニの連打で始まる劇的な出だしのあと、すぐにピアノが出てくるこの曲は
ピアニストに結構人気があったようです。
- アーティスト: リヒテル(スヴャトスラフ), モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団, グリーグ, マタチッチ(ロヴロ・フォン), シューマン
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2001/09/27
- メディア: CD
Prelude Pizz [音楽]
何を歌っているの?
この曲に合わせて「Uu~~uu Aa~~Aa~~」
友人が作曲した「Prelude Pizz」です。
今までの曲とは違い、新しい雰囲気の曲です。
ちなみに今までの曲をまとめてみたのが、ここ ↓
http://blog.so-net.ne.jp/mozartmusica/2007-08-22
「Prelude Pizz」は途中からPizz.(ピチカート)の合奏が出てきます。
彼からのメールによると、ここのピチカートがPreludeだそうです。
また、実際の演奏を聞いてみたいといっていましたが、このテンポで合奏するのは
まず無理!相当の練習が必要です。(パソコンでは、どんなことでも出来ますね ♪ )
Pizz.(ピチカート)というのは、弦を指でポンポンとはじく奏法のことなんですが
弓で弾く普通のオーケストラの感じとはずいぶん違う感じになりますね。
ギター用に作っていたのを、弦楽合奏用に変更したそうです。
いろんな雰囲気をかもし出すことが出来る楽器を縦横無尽に使えるって
やはり、趣味の域を越えている???
ぽろん [音楽]
青くまの「ぽろん」です。皆様、よろしく!
ポロンポロンと楽器を弾くのが好きなぽろんです・・・
え?プリンみたいだって・・・
プリンじゃありません、ぽろんです。
砂風呂でスズメが休憩中・・・
夫婦?
私の高校時代からの友人が作曲した4曲・・・
March2007
輝かしい2007年でありますように・・・(もう半分以上過ぎてしまった)
無言かのん
静かな中にも、気持ちのこもった一曲です。
静かな低音の伴奏で始まり、やがて可憐なメロディがその上に乗って来ます。
私のお気に入りの曲のひとつです。
草笛のレント
草笛のメロディがが気持ちをのんびりと落ち着かせてくれます。
Melody 6
人々の心に少しでも癒しを・・・
えっ?ヘッドホンが耳に当たっていないって?
そうですね・・・
まっ、堅いことは言わないで・・・
以前にも一曲ずつ載せたことがありますが、今回はまとめて載せてみました。
この4曲はこんとらばっそがブログを始めてから、彼が送ってきてくれた曲です。
それまにでも、私に披露してくれた曲は、かなりあります。
(数十曲?いや、もっとあると思います)
作曲ソフトで音符をひとつずつ置いていく地道な作業から
こんなにもきれいな曲が生まれる・・・イメージが大事なのでしょうか?
まあ、「才能があれば」の話ですね。
私には到底、真似の出来ないことです。
(ブログに載せるのを快諾してくれた彼に感謝!)
ローマの松 [音楽]
マツバボタン・・・夏の代表選手のひとつ
日照り草(ヒデリソウ)・爪切り草(ツメキリソウ)などとも言われます。
おしべにそっと触れると、おしべがゴソゴソ・モゾモゾ動き出します。
ちょっと、びっくり!
レスピーギ作曲のローマの松を吹奏楽で演奏したことがあります。
高校の現役生とOBとの合同演奏会だったのですが、現役時代チューバをしていた私は
すでにコントラバスに転向していました。
それで、コントラバスで、初参加。
本番途中で、弓が壊れた!
予備の弓なんて持っていないし、
仕方が無い・・・
あと、弾ける所を すべてピチカートで弾いてしまいました。
それ以来、その弓は使っていません・・・
ローマの松は、高校時代から大好きだったのですが、
最後の「アッピア街道の松」のクライマックスでのパーカッション(特にドラ)の迫力は、
鬼気迫るものがあります。
melody 6 [音楽]
紅白の百日紅(さるすべり)が揃って咲きました。
7月10日の「March 2007]
に続いての私の友人の曲
「melody 6」です。
イメージが湧いて、たった数時間でまとまった曲にしてしまうには、
やはり、それなりの集中力が必要ですが・・・
好きこそ物の上手なれ
「ほんとに彼は音楽が好きなんだなあ・・・。」とつくづく思ってしまいます。
March '2007' [音楽]
梅雨が明けると「アジサイ」も終わってしまうのでしょうか。
5月3日の「無言かのん」
http://blog.so-net.ne.jp/mozartmusica/2007-05-03
5月20日の「草笛のレント」
http://blog.so-net.ne.jp/mozartmusica/2007-05-20
に続いて 私の友人の作曲された「March '2007']です。
高校時代に吹奏楽部でトロンボーンと指揮をされていたのですが、
そんなクラブの経験が彼をマーチ好きにしたようです。
その頃から作曲の才能には非凡なものがあったように思います。
細部にまで妥協を許さない彼の自作の曲に対する気迫には、並々ならぬものがあります。
夢中になれる何かがあるっていうのは、とても幸せなことです。
慰問演奏 [音楽]
何の花でしょうか?
ずいぶんと前の話なのですが、とある施設に慰問演奏に何度か行った事があります。
ある所に集合して、施設のマイクロバスのお迎えを待ちます。
バスに乗るときには、人数を確認、施設に着いても人数確認と、かなり厳しくチェックされました。
職員が待機する事務室で、しばしの休憩、そこで、ポケットに入っている物を全て出してから、
演奏会場に向かいます。
広ーい施設の中で、またバスにのり、ようやく学校の講堂のような舞台に到着。
途中に大きな鉄の扉がいくつかあったような記憶があります。
入所されている人々(男性ばかりです)がきれいに並んで歩いて来ます。
何列かの縦隊で、手は水平までまっすぐ振り上げ、ザッザッザッっと、
まるでどこかの国の軍隊のようです。
身なりは、半袖半ズボンの作業着、ゴムぞうり、そして頭は丸刈りでした。
年齢層は20代に見える人から、結構なお年寄りまでさまざまです。
いよいよ演奏準備です。
何人かは、重い楽器のティンパニーなどの運搬を手伝ってくれましたが、
半袖から見える腕には、きれいな模様の入っている人も何人かおられました。
もちろん、職員の方がそばにいつもいるのですが、それでもちょっと緊張です。
聴衆が席につき、ざわざわとしてきたその時、
「静かにせんか!」
職員の一喝。
<あー、びっくりした。>
演奏中の静かなこと・・・・。
みんな背筋をしゃんとして聞いてくれています。
どんな曲をしたのでしょうか、殆ど覚えていないのですが、
短いなじみのある曲が多かったような気がします。
最後に童謡ということで、「故郷」「あかとんぼ」などの演奏があったのですが
何人かの入所者の口が「うーさーぎー、追ーいし かの山・・・」と動いているのが見えました。
そして、目から光る物が流れ落ちているのが・・・。
その時の、ジーンとした感動は今もありありと覚えています。
フィンランディア(2) [音楽]
犬の散歩の途中に咲いているオシロイバナ
よーく見ると、花がトランペットみたい・・・
小さいときに近所の女の子たちが黒い種の中の「白い粉」を顔に塗ったりして、
お化粧遊びをしていたのを思い出します。
前回の続き・・・
http://blog.so-net.ne.jp/mozartmusica/2007-06-05
初めての「フィンランディア」本番です。
途中にティンパニーと低音が5拍子風になって、トランペットの歯切れの良いタンギングへと
続く場面があるのですが、その少し前の静かなところで・・・
ガッシャーン
グワングワングワングワングワングワンワンワンワン・・・
一体何が起こったのか?
すごく長い時間が経ったように思われたのですが、ほんの一瞬でした。
シンバルが転がってきました。
パーカッションは、したことも無いのに、フィンランディアを聴くと、何故かシンバルを思い出すのです。
この曲には、最後の方にシンバルがシンコペーションで続けて打つところが出てきますが、
きっと、とっても大変なのだろうな・・・。
「シンバルは、楽譜を風圧で飛ばさないようにするのが、難しいのだ。」なんて言われた先輩が
いたんだけど、本当なのでしょうか?
とにもかくにも、私の大好きな、特に思い入れの深い曲です。
- アーティスト: オムニバス(クラシック), ヘルシンキ放送交響楽団, カム(オッコ), シベリウス, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, カラヤン(ヘルベルト・フォン), シュテンプニク(ゲルハルト)
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2005/03/23
- メディア: CD
無伴奏チェロ組曲(2) [音楽]
この美味しそうな実は一体なんでしょう?
答えはここ ↓
http://blog.so-net.ne.jp/mozartmusica/2007-05-29
前回 ↓
http://blog.so-net.ne.jp/mozartmusica/2007-05-17
に続いての、無伴奏チェロ組曲です。
初めて、チェロの無伴奏演奏を聴いたのは、大阪厚生年金会館での
ヤーノシュ・シュタルケルさんの演奏会です。
「無伴奏の夕」と題されていました。
当時のプログラムの表紙です。
曲は、バッハの無伴奏チェロ組曲第3番
カサドの無伴奏チェロ組曲
そして
コダーイの無伴奏チェロソナタの3曲でした。
全く、シュタルケル氏についての知識も無いまま、厚生年金会館中ホールへ。
(現在は芸術ホールと名前が、変わっています)
千人以上も入るホールの舞台の上には、椅子がひとつだけ・・・
<なんとも殺風景やなあ>
そして、シュタルケル氏登場。
<なんと! 頭が・・・シュタルケル!・・・>
(これは、失礼)
最初の曲、バッハの無伴奏組曲第3番が始まったとたん、シンと静まり返った場内で
舞台の上の小さいシュタルケル氏がまるで、ホールと一体になったような感覚にとらわれたのです。
フォルテからピアニッシモまで、すぐ目の前でシュタルケル氏が弾いていて、
息づかいまで聞こえてきそうな
感じです。
チェロが響いているのではなく、ホールが響いているのです。
こんなに広いホールで、たった一本の楽器での演奏で、すごいことが出来るんだ!
ピアノも何もない舞台の上の小さなチェロに目がくぎ付けになってしまったのです。
オーケストラや室内楽の演奏会はよく行ってたのですが、無伴奏の演奏会でのこんなに感動は
初めての体験でした。
シュタルケルの「感動」をもう一度、味わいたいなあ。
カザルスの無伴奏チェロ組曲
シベリウス [音楽]
中学生だった頃、初めてステレオ(セパレート型ではなく、家具調のやつ)を買ってもらいました。
そのステレオに、「ステレオの楽しみかた」みたいなLPレコードが一枚付いていました。
蒸気機関車の力強い響きや波の音などが録音されていて、ステレオで聞くと今までのモノラルでは
味わえない臨場感があったのを鮮明に覚えています。
何度も聴いたのですが、今はそのステレオもレコードもありません。
そのレコードに入っていた曲のひとつに、シベリウスの交響曲第2番の4楽章があります。
初めて聞いたシベリウスです。うねるような伴奏にトロンボーンの迫力あるメロディがあって、そのあと
コントラバスのピチカートがボンボンボンと入ってくる所が、とても好きだったのですが、
その時は自分がまさかそのコントラバスを弾くことになることなど、夢にも思ってもいませんでした。
シベリウスの曲を聞くと、北欧のどんよりとした空、凍えるような空気の中に
なぜか暖かいものが流れているような気がします。シベリウスはフィンランドの作曲家ですが、
曲の中に、フランスの画家・ユトリロの風景画を連想するのは私だけでしょうか。
今日、シベリウスと私が同じ誕生日(12月8日)だということを知りました。
もっとも生まれた年は全く違いますが・・・
シベリウスは今年没後50年です。
フィンランディア [音楽]
高校時代、所属していた吹奏楽部が合奏の楽しさを教えてもらった最初の場。
マーチがほとんどだったクラブで、初めてクラシックらしい曲をしたのが、
シベリウスのフィンランディア。当時、大学生だった先輩が、ほぼ毎日指揮をしに来てくれた。
<結構、大学って暇なんだなぁ>なんて不遜なことを思ったりもしたが。
で、初めての曲、「フィンランディア」
フィンランドに対するロシアの圧制を思わせるような低音の迫力ある出だし。
先輩の言葉・・・
「最初の音は、四角い感じ・・・そう! 羊羹のように四角く」
「パッと発音してそのままの音量を保って・・・・」
「ふわっと出るんじゃなくて、最初から大きな音で」など、今でも結構はっきりと覚えている。
マーチとは全く違った緊張感に包まれて、ちょっとビビってしまったことも。
後半のいわゆる「賛美歌」の部分
<こんなきれいなメロディがあったんや>
思わず聞きほれる。
個人的にとても好きなところ。
そのあと、クライマックスへ
先輩がシンバルを両手に持った。
「シンバルは、こういう風に!」
ジャーン
シンバルは両方ともそっくり返っていた。
「安もんやなぁ」
両足でシンバルの端を踏んで、持ち手をぐいっと引っ張る・・・
ベコッ
鈍い音がしてシンバルはもとどおり。
懐かしい思い出・・・
しかし、指揮の見方や周りの音を聞く姿勢などもその時に少しは会得したかもしれない。
クローバーと蜂 [音楽]
タンポポの綿毛が一本、クローバーの中に
題名のない音楽会21でおなじみの羽田健太郎さんがお亡くなりになられた。
毎回楽しみにしていたのに・・・残念です。
ご冥福をお祈りします。
絶対音感 [音楽]
この本より、千住真理子さんのお話
千住真理子は、最年少の十五歳で日本音楽コンクールに優勝したとき、「天才バイオリニスト誕生」と絶賛された経験がある。ただそれは、テクニック先行型の天才バイオリン弾きが生まれたという留保つきの賛辞であり、決して喜ばしいものではなかった。 -中略- 「技術を磨くことは簡単なのです。一生懸命努力すればいいのですから。でも、私はそのとき、テクニックが100パーセントあるということで、自分にないものを完璧にさらけだしてしまったのです。何の表現をしたい自分もいなかったのです。」
悩んだ末に、二十歳のときに音楽をやめようと決心してから2年後に再びバイオリンを手にすることになるのですが、
「音楽を離れてやっていた勉強が、逆に私の中の音楽を深めていったのです。なぜかわからないことばかりが増えていったとき、音楽の素晴らしさが見えてきた。」
-中略-
阪神大震災直後には神戸の町をバイオリンを手に歩き回った。子どもも大人も、千住の奏でる音楽に涙を流して喜んでくれた。その喜びは千住自身の感動となった。
バオイリニストとして生きてきた喜び以上に、音楽がお金やものでははかりしれない人間の持つ素晴らしい財産であるということを知った。
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 620 円
クインテット [音楽]
我が家に一本だけある梅の木に、今年も少し梅が実った。
去年なった実で作ってもらった梅酒がまだ残っている・・・
NHK教育テレビで朝の7時50分からと夕方の5時50分(再放送)から10分間、放送されている
クインテットという番組があります。子供向けの番組なのですが、大人が見てもなかなか面白い。
宮川彬良さんがピアノを弾いて、他は人形でバイオリン、チェロ、トランペット、クラリネットという編成です。
人形が演奏している楽器はどう見ても本物のようだし、演奏もしっかりしています。
特に、弦楽器の弓の動きは、曲とぴったり合っていて、〈そうそう!そういう弓使いです〉と思わず言いたくなります。自分が弦楽器奏者なのでそう思うのかもしれませんが。
時間の関係で、本来の曲を短くアレンジしているのは仕方がないと思いますが、
クラシックに興味を持つには、いい番組のようです。
- アーティスト: アキラ・スコア・シャープ・アリア・フラット, アキラ, スコア, シャープ, アリア, フラット
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2005/12/07
- メディア: CD
NHK you gotta Quintet classics~ゆうがた クインテット
- アーティスト: アキラ・スコア・シャープ・アリア・フラット
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2004/12/08
- メディア: CD
草笛のレント [音楽]
少し前には、「タンポポ」の黄色が優勢だった所も、今は「クローバー」の白さが目立っています。
先日の「無言かのん」
http://blog.so-net.ne.jp/mozartmusica/2007-05-03
に続いて、私の友人が作曲した、「草笛のレント」です。
彼の友人の「草笛演奏家」で、NHKの純情きらりで、草笛を吹くシーンの指導演奏を
されたこともあるという方から依頼を受けて作曲したそうです。
パソコンでは、草笛の音色がないので苦労されたようです。
「曲を聞いた感想は」
チェンバロの伴奏と良くあっていて、時間がゆったりと流れている・・・
なにか広大な土地の上で、けだるい一日を過ごしている・・・
そんな感じがする音楽です。
本当の「草笛」で吹くとどんな風に聞こえるのでしょうか?
是非聴いてみたいものです。
無伴奏チェロ組曲 [音楽]
何れが「アヤメ」か「カキツバタ」
「アヤメ」あるいは「花菖蒲」なのでしょうか。「カキツバタ」は湿地に咲くそうなので違うかな?
アヤメを変換すると「菖蒲」とでてきます。ということは、「アヤメ」と「菖蒲」は同じ物?
えー? 何がなんだかわからなくなってきた・・・
先日のチェロ4重奏の演奏会で
http://blog.so-net.ne.jp/mozartmusica/2007-05-15
最初に演奏されたバッハの「無伴奏チェロ組曲 第一番」の「プレリュード」。もちろん原曲は、一本のチェロのためのものですが、4本のチェロに編曲されたのを聴くのは初めてでした。4人の音色が微妙に違って、さざなみのように響きが広がって聞こえるのが、なんだか不思議な体験でした。
編曲されても、元の味を壊さず、また新たな音楽になる・・・〈やはりバッハというのは、天才なんだな〉と、つくづく感じた一日でした。
ちなみに私の好きなCDは、これ!
チェロ4重奏 [音楽]
5月13日夕刻
5月14日午前
5月14日午後
シャクヤクなのでしょうか?花が開きました。
とある公共の施設のロビーで、「チェロ4重奏」を聴く機会がありました。
お昼休みの一時間弱、小品を数曲 心地よい時間を持つことが出来ました。
同じ楽器での「重奏」は、チェロが一番適しているのではないかと思います。
チェロの重厚な低音から華やかな高音まで、音域の広さと音色の豊かさが、「重奏」の響きを
いっそう深めているような気がします。
バイオリンでは高嶋ちさこ率いる「12人のヴァイオリニスト」が最近よく登場しますが、
- アーティスト: 高嶋ちさ子, マスカーニ, 今野均, モンティ, 宮野幸子, R.ロジャース, 荻野清子, グノー, 加藤真一郎, ヴィヴァルディ, ブルッフ
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: CD
バイオリンの音域での重奏より、より下のほうで低音がしっかりと支えているチェロの重奏が私には
好みです。
私がコントラバス弾きということが関係しているかも知れませんが、ついつい合奏の中の低音ばかりを聞いている自分に気付くことが多々あります。
グレン・グールド [音楽]
今から20年以上も前に買ったグレン・グールドのCD
曲名はバッハ作曲の「ゴールドベルク変奏曲」
今発売されているCDとは少しデザインが違っているようです。
今日の朝日新聞の「グレン・グールドは終わらない」という記事を読んで、久しぶりに
引っぱりだしてきました。
CDの解説によると、不眠症のカイザーリンク伯爵をいやすために作曲され、当時伯のおかかえ音楽家だったゴールドベルク(バッハの弟子)に、演奏させたということです。30の変奏があって51分もかかるので、今聞くとやはり寝てしまうかな?いや、久しぶりに頑張って聞いてみよう!(すぐ寝たりして・・・)
朝日新聞の記事によると、彼の発言として「演奏は競技ではない。恋愛です」(みすず書房 グレン・グールド発言集より)という言葉を紹介しています。
(本文の記事抜粋) 『癒し系の代表だった「ゴールドベルク変奏曲」が彼の演奏によって、躍動感のみならず、背筋がぞっと凍るような肌触りも引き出され、その後、「羊たちの沈黙」などのサスペンス映画でしばしば使われるようになった。』
また、テレビドラマ「ロングバケーション」では、グールドを敬愛する木村拓也が、彼のCDを生徒に薦めるというシーンもあったそうです。
鼻歌交じりにピアノを弾くという一風変わったピアニストというイメージしかなかったのですが、
やはり独特の世界観を持った「天才」だったのでしょう。
1955年録音のゴールドベルク変奏曲(再発売)
朝日新聞で紹介されているCD.DVD,書籍
グレン・グールド/バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年)の再創造~Zenph Re-Performance
- アーティスト: ゼンフ・スタジオ, バッハ
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2007/03/21
- メディア: CD
フィルム「グレン・グールド:ピアアフター(時の向こう側へ)」
- 出版社/メーカー: アイヴィー
- 発売日: 2006/09/01
- メディア: DVD
無言かのん [音楽]
「音楽雑記 その6」
私が音楽とかかわりを持つようになったのは、高校の芸術科目で音楽を選択したことに始まります。
(実は美術と音楽でどちらにするか、非常に迷った。)
〈美術は持っていく物が多そう、音楽だったら別に持っていく物もないし・・・よし! 音楽にしようっと。〉
そんなこんなでブラスバンドに入ることになった私が選んだ楽器は「チューバ」
なぜかって・・・入部が他の部員より遅かったので楽器の選択肢がなかった。
青春時代をブラバンで過ごした同級生のFさんとは、今でもメールのやり取りがあり、
近況報告などをやり取りしています。
そのFさんの趣味は作曲、よく自作の曲を送ってきてくれます。
「無言かのん」 彼の最新作です。
私のお気に入りのうちの一曲です。
彼のメールから
「無言かのん」で「無言」なのは、低音のチェロです。
黙々と、ラソファミレドシミ・・の重要テーマをゆったり繰り返し、
オルゴールっぽい2声のカノンを支えます。
最後に一回だけ第3声として旋律を歌うのですが直ぐに終章となってしまいます。
伴奏楽器 [音楽]
「音楽雑記 その5」
言うまでもなく、コントラバスというのは伴奏楽器です。
合奏練習では楽しくても、一人でコツコツ練習するというのは根気の要るものです。
頭打ちだとか引き伸ばしだとか割と簡単なぱっセージが多く、「まっ、いいか。」と結局なにもしないで
次の合奏練習に参加するというパターンを繰り返している人も結構いるのではないでしょうか。
しかし伴奏楽器というのは、メロディ楽器よりも、いやメロディ楽器以上に曲そのものを勉強する必要があるんじゃないかと思います。少なくとも自分のパート以外のパートが一体どういうことをやっているのか理解した上で楽器を弾くのとそうじゃないのとでは、雲泥の差があります。スコアをよく読んで曲全体のイメージを描きながら自分の音を出すと、伴奏楽器の位置付けも、もっと変わってくるような気がします。
庭に咲いている花々・・・